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想像

2019年09月02日 高橋 宏樹(ものつくり大教授)

前回、地道な成果は、その先の華々しい成果に繋がることを想像しづらいもの、と書きました。つまり成果に繋がることが「想像」できれば、地道な成果を上げることを厭わなくなるはずです。この「想像」できる力を養うことが大事なのだと私は思います。特に工学分野では、理学分野と比べてより近い未来に実用化することを目指していますので、成果の到達地点をより具体的に意識できますし、また意識する必要があると思います。

また「想像」すると、結果として間違いを少なく出来ると私は思っています。学生のような若い人たちは、もちろん私もそうだったのですが、目の前の課題に夢中になってしまい、周りを見ること無く進めてしまうことがあります。むしろ周りを見る余裕が無いと言うことかも知れません。そのときに、この成果は次にどのように繋がっていくのか、その先の着地地点はどのようなものなのか、などがおぼろげながらでも見えていれば、間違いを少なくしながら課題に取り組めるのではないかと思います(一方で、大事にいたらない間違いや失敗は技術者として一人前になる過程では不可避なことと思っていますが、この辺りの話しはまたの機会に)。

上記のことは「想像」することの一例であって、少し先のこと、結果あるいは成果を想像することはどんな勉強にもどんな仕事にもどんな趣味にでも大事なことで、それが「創造」に繋がるのだと思うのです。

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