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設計・建築技術ミニコラム

少々混乱するかも知れませんが・・・

2018年07月09日 高橋 宏樹(ものつくり大教授)

日本語ではサイエンス(Science)という言葉の訳として「科学」を使います。一方、大学などで「理学部」を英語で表示する場合には「Faculty of Science」などとなり、Scienceの訳として「理学」が当てられています。

そこで「科学」を辞書などで調べてみると、自然科学や人文科学、社会科学などの学問分野を意味するとあります。加えて、狭義では自然科学のことを指すとのことです。また「理学」を調べてみると、自然科学の学問分野の総称とのことでした。つまり、「科学」には学問分野全体を指す広義と自然科学分野を指す狭義の2つがあり、さらに自然科学分野のことを「理学」とも呼んでいる、ということになります。

さて、私たちの分野である工学は広義の「科学」の中にあると思うのですが、小学校、中学校、高等学校では案外工学を学ぶ機会は少なく、いわゆる「理科」では自然科学がメインです(少なくとも私の時代はそうでしたが、間違っていたら申し訳ありません)。この辺りが、あくまで個人的な感想ですが、いわゆる理科嫌い、の原因のひとつなのではないかと思うのです。次回はその話しをしたいと思います。


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